2014-02-18

テレビ市場を狙うAppleの野望「Apple TVプロジェクト」最大の障害は全米最大のケーブルテレビ会社「Comcast」 - ComcastのTime Warner Cable買収でAppleの計画に暗雲

米CATV最大手のComcastは、2位の米Time Warner Cable(TWC)を買収することで合意に達したと発表されました。先週(米国現地時間2月13日)発表されたこのニュースは、AppleのApple TVプロジェクトにどのような影響を与えるだろうか。このニュースの直前に、Bloombergは、Appleが4月に新型Apple TVを発表すると報告しています。そして、次世代セットトップボックス(STB)を介したコンテンツ配信の主役として新型Apple TVを使ってもらうために、Appleはタイムワーナーケーブル社と交渉中であると報じています。しかし、今回のComcastによるTime Warner Cable買収のニュースは、Appleとの交渉どころではないことを報じています。



Business InsiderのコラムニストSteven Milunovich氏の調査によると、ComcastがTime Warner Cableを買収する目的は、Apple TVと競合する独自のセットトップボックス(STB)をリリースするためであるとしています。

Comcastのセットトップボックス「X1」の特徴は、音声ベースのナビゲーションと検索、おすすめ、カスタマイズ可能なウィジェットの収集、そしてFacebookやTwitter、インターネットラジオサービスの「Pandora」などサードパーティアプリの利用を可能にします。Comcastは現在、内部では「X2」と呼ばれる次世代のクラウドベースデバイスに「X1」ユーザを移行中とのことです。「X2」へのアップグレードは、クラウドベースのDVR、モバイルデバイスとの同期、そしてアプリによるAirPlay機能を提供するとのことです。

Comcastは現在、全米最大のケーブルテレビ会社です。現在、独自の非常に有利な有料テレビ事業を所有しています。この土俵に入ってこようとするAppleやGoogleの考え方に同調するつもりはないようです。そして、Appleなどハイテク企業を打ち負かすために、独自の製品「X2」を市場に投入しています。

Appleの新型Apple TVプロジェクトは、テレビ市場での巨人・全米最大のケーブルテレビ会社「Comcast」という大きな障壁を乗り越えなければならないようです。


【Source】
Apple Said to Plan TV Box Amid Time Warner Cable Talks - Bloomberg
Apple TV, Time Warner Cable deal could get scrapped by Comcast | BGR
Apple TV Comcast Time Warner - Business Insider

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