2015-08-14

iOS 8.4.1を iOS 8.4にダウングレードする方法

本日(8月14日)リリースされた「iOS 8.4.1」アップデートでは、Appleの新しい定額制音楽ストリーミングサービス「Apple Music」や「Beats 1」などについてのの問題修正だけでなく、様々な脆弱性への対応がなされています。脆弱性への対応では、「TaiGでの脱獄が利用できない」可能性がある脆弱性も含まれています。「脱獄できないと知らずにアップデートしてしまった」「個人的には慣れたiOS 8.4に戻したい」など、iOS 8.4.1をインストールしてしまったが、何らかの理由で「iOS 8.4」に戻したいというユーザーもいるんじゃないでしょうか。そこで、iPhoneを「iOS 8.4.1」から「iOS 8.4」にダウングレードする方法です。


「iOS 8.4.1」から「iOS 8.4」にダウングレードしたい、戻したいという方は、以下の手順で「iOS 8.4.1」にアップデートしてしまったiPhoneやiPadを「iOS 8.4」にダウングレードすることが出来ます。

ダウングレード出来る時間は限られています。Appleは通常、新しいiOSがリリースされると、iTunesで正規ファームウェアの「署名」確認が取れず、旧バージョンへの復元 (同一バージョン同士でも) が出来なくなります。以下の手順が有効の間は、Appleが旧バージョン「iOS 8.4」の「署名」を発行しているということになります。



前準備


ダウングレードするiOSデバイスのバックアップ


まず最初にダウングレードしようとしているiOSデバイスのバックアップを行っておきます。その際は、iTunesで、出来ればiCloudではなく、iTunesがインストールされているPCで「このコンピュータ」にiOSデバイス「のバックアップを暗号化」して「今すぐバックアップ」しておきましょう。

●iTunesで「暗号化」によるバックアップ

iTunesへのバックアップは「iPhoneのバックアップを暗号化」機能を使って行いましょう。


●iCloudにバックアップ

設定]→[iCloud]→[バックアップ]のページで「iCloudバックアップ」を「オン」にします。すると、「iCloudバックアップを開始」のポップアップメニューが現れるので、「OK」ボタンをタップします。



ダウングレードファイル(ファームウエア)「iOS 8.4 IPSW」のダウンロード


Appleはファームウエアをダウングレードすることを推奨していません。ダウングレードした際のいかなる結果に付いても責任を負うものではありません。自己責任で、ということになります。

MacやWindowsなどのパソコンに、ファームウエア「iOS 8.4 IPSW」をダウンロードします。iOSは機種によってダウンロードするものが異なるので、自分のデバイスにあった「iOS 8.4 IPSW」ダウンロードファイルを選んで下さい。

iPhoneはモデル(GSM モデル」「CDMA モデル」)によってダウンロードするファームウエアが異なります。iPhone 6/6 Plus以前のiPhoneについては、背面カバーに記載されているモデル番号を確認してください。

▼ 背面カバーに記載されているモデル番号例(その他はApple サポート参照)

【iPhone 5s】 ・A1533、A1457、A1530:(GSM モデル)
・A1533、A1453:(CDMA モデル)
・A1518、A1528、A1530:(中国 GSM モデル)
【iPhone 5c】
・A1532、A1507、A1529:iPhone 5c (GSM モデル)
・A1532、A1456:iPhone 5c (CDMA モデル)
・A1516、A1526、A1529: (中国 GSM モデル)
【iPhone 5】
・A1428:iPhone 5 (GSM モデル) ・A1429:iPhone 5 (GSM および CDMA モデル) ・A1442:iPhone 5 (中国 CDMA モデル)


iOS 8.4 Download Links

iPad Air

iPad

iPad mini

iPad 3

iPad 2

iPhone


上記の“「iOS 8.4 IPSW」ダウンロード・リンク”のリストの中からダウングレードする機種に対応したファームウエアをダウンロードしたら、以下の手順に移ります。


iOS 8.4.1をiOS 8.4にダウングレードする手順


まず、ダウングレードするiPhoneの「iPhoneを探す」は事前に「オフ」にしておきます。「iPhoneを探す」設定は[設定]→[iCloud]のページにあります。

  1. ダウングレードする対象iOSデバイスをMacやPCに接続し、iTunesを起動します。iTunesを起動したら、画面左のiOSデバイス選択で該当デバイスを選択し、Alt/Optionキー(Mac)、またはShiftキー(Windows)を押したまま「iPhoneを復元…」ボタンをクリックします。


  2. ファームウェアを手動で選択する画面が表示されます。手順1でダウンロードしたファームウェアファイル(今回テストする機種は、ソフトバンクのiPhone 5なので、ダウンロードしたファイルは、上記ダウングレードリストの「iPhone 5 (GSM)」になり、ファイル名は「iPhone5,2_8.4_12H143_Restore.ipsw」となります。自分のiOSデバイスのモデルにあったファームウェアファイルをダウンロードし、同ファイルを選択して、[開く]をクリックします。


  3. iPhone の内容は消去され、iOS 8.4 ソフトウェアで復元されます。復元は Apple により検証されます。」画面が表示されたら、[復元]をクリックします。


  4. iTunesで正規ファームウェアの「署名」確認が取れなくなる(期限切れ)と、以下のように「ファームウェアファイルに互換性がないため、…を復元できませんでした。」画面が表示されます。


  5. 「署名」が有効の間は、「iOS 8.4」ファームウェアへのダウングレード処理が開始されます。


  6. ダウングレード処理が終了すると、iPhone本体の再起動とともにiTunesにデバイスが表示され、「新しいiPhoneへようこそ」と表示されます。完全に初期化されたことがわかります。「このバックアップから復元…」を実行し、最初に暗号化してバックアップした情報を復元します。


ということで、無事にダウングレード処理完了です。ダウングレードのためか、最新のiOSで行ったバックアップを復元できないことがあります。過去の履歴の中から「iOS 8.4」で保存したものの最新データでの復元ということになったりします。なお、くれぐれもダウングレードは自己責任でお願いします。


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