「rg0rd.com/better/1.mov」iPhoneを勝手に再起動させるURL。再びTwitterで流行の兆し…

文字通り、このURLにアクセスするとiPhoneが勝手に再起動させられてしまいます。ことの発端は、昨年11月頃にRyan(rg0rd)氏のTwitterでのツィートからです。それから「開くとiPhoneがクラッシュするURL」としてSNSなどで瞬く間に広まりました。便乗して、このリンク内容を明かさずにURLに誘導するユーザー多く、問題化しました。今年の春頃にはiOSバージョンが「iOS 7.1」になり下火になっていたのですが、ここのところTwitterなどでのツィートが増えているようです。

以下のツィートが、Ryan(rg0rd)氏がツィートした内容です。

http://t.co/KuWRtdYLdF Watch that on an iPhone in Safari, it's so sick
— Ryan (@rg0rd) 2013, 11月 6

iPhoneのSafariで見るように指示しているところに悪意があるのかは不明ですが、「it's so sick（正常に動かない）」とも言ってます。AndroidなどiPhone以外の機種では正常に動画が再生され音楽が流れます。以下の画像がその動画ですが、インド映画と思われる動画が再生されるたわいもないものです。

MOV形式(.mov)のファイルは、Apple社が開発したもので、マルチプレイヤー「QuickTime」で使われている動画像のファイル形式です。通常であればiPhoneでも開くことができます。ところが、Androidでは正常に再生されるのに、なぜかiPhoneでは正常に再生されません。

リンク表示の動画ファイルをタップすると、動画再生に移行し、間を置いてiPhoneのSafariと指定していますが、電源が落ちてしまい、Appleマークが表示されてしまいます。最悪の場合には、ブルースクリーンが表示される場合もあるようです。

この症状、iPhoneのOSバージョン「iOS 7.0」以前の場合のみのようです。その場合には、Ryan氏はWebブラウザ「Safari」を指定していますが、Choromeでも同様の症状が発生します。

iOSバージョン 「iOS 7.1」以降の場合には、動画は再生されず、音楽のみ再生されます。「iOS 7.1」以降では、再起動することも、ブルースクリーンになってしまうこともありません。どうも悪意のあるファイルというよりは、iOS上の動画再生のバグと言った感じでしょうか。単に、システムをオーバーフローさせてリブートさせるといったもので、動画プレイヤーの脆弱性をついて、何かいたずらをすると言ったものではないようです（「rg0rd.com/better/1.mov」へのアクセスはくれぐれも自己責任で）。

けれど、こう言ったいたずらって笑えませんよね。同じようなもので、スクリプト言語・ HTMLなどを悪用したウェブページを表示させる「ブラクラ」の類いがありましたね。

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面白半分でツィートして広めてしまう行為にも気を付けなければいけませんね。今回紹介したURL「rg0rd.com/better/1.mov」は、iPhoneのOSのバージョンが最新なら動画を表示しないだけですが、こうした危険性を説明しないでツィートする人が後を絶たないのも問題です。

また、自己防衛のためにもTwitterなどのSNSで流されるURLは、むやみにクリックしないようにしましょう。

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