2014-06-20

世界の銀行ランキング:トップに香港の「恒生銀行」、2位に「農林中央金庫」などアジアの強さが目立つ

ブルームバーグは6月16日、「世界最強銀行」年次ランキングを発表しました。トップに香港の恒生銀行、2位タイには日本の農林中央金庫が入るなど、アジア勢の強さが目立つランキングになっています。ブルームバーグは、総資産額1,000億ドル以上の大手金融機関を対象に調査を行っています。また、銀行の「強さ(財務基盤)」を計る尺度として、リスク加重資産額に対する中核的自己資本比率や総資産に対する不良債権比率、収入に対するコストの割合など、5つの基準を独自に数値化して総合順位を決定しています。


昨年度10位だった香港の恒生銀行がランクを上げトップ。2位にはカナダのデ・ジャルダン・グループ、並んで日本の農林中央金庫がランクインしています。邦銀はこの農林中央金庫だけで、都市銀行などはランクインしていません。4位には、シンガポールの華僑銀行(Oversea-Chinese Banking Corp. :OCBC)、5位にカタールのQatar National Bankと続きます。

地域別に見ると、アジアのポイントが他の地域に比べて高いことがよくわかり、アジア勢の強さがより鮮明になります。

ちなみに、日本の銀行で唯一2位にランクインしている農林中金ですが、一時期には破たんの瀬戸際にあった銀行で、今回起死回生を果たしたといえます。同行は2009年3月期に大量に保有していた米住宅ローン担保証券の不良債権化で約5720億円の損失を出しています。その後は保守的な投資姿勢に転じ、今年2014年3月31日までの5年間に仕組み金融商品の保有を12%減らし、2014年3月期は1557億円の純利益を上げました。

▶︎ Bloomberg


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