2014-05-30

Googleが従業員の性別、人種構成など公表 − 「多様性の理想にはほど遠い」

Googleは、「多様性(Diversity)のタイトルで、自社(米国内)の全従業員5万人強の構成データを公表しました。


Googleは現状の従業員構成データについて、理想とする「多様性」にはほど遠い現状の中で、そのことをオープンにすることにより、課題の解決に取り組む姿勢を表明しています。Googleは、女性や人権問題などへの姿勢をGoogleロゴで示しており、「多様性」への取り組みもそうした姿勢の現れとして受け止めることが出来ます。けれど、この従業員データからは男性や白人への偏りが高いのも事実です。

    We’re not where we want to be when it comes to diversity. And it is hard to address these kinds of challenges if you’re not prepared to discuss them openly, and with the facts.
    All of our efforts, including going public with these numbers, are designed to help us recruit and develop the world’s most talented and diverse people.


Overall


米国内の全従業員5万人強の構成を見ると、男女構成は男性70%に対して女性は30%となっています。人種構成は、白人(61%)とアジア系(30%)で全体の9割を占めています。ヒスパニック系は3%、黒人は全従業員のわずか2%。


Tech


技術系の従業員の構成を見ると、男性が83%を占め、女性は17%にとどまっています。白人が60%、アジア系34%とこの両者で9割を超え、ヒスパニック(2%)、黒人(1%)はわずかに留まっています。米労働省のデータでの労働人口に占める割合での平均比率は、女性が47%、黒人12%、ヒスパニック系も16%を占めているとのことで、Googleの従業員構成の偏りが見て取れます。


Non-tech

技術系以外の従業員構成は、男女比では男性52%、女性48%で拮抗しています。人種別では白人(65%)とアジア系(23%)で9割近くを占め、ヒスパニック4%、黒人は3%と言う結果になっています。



Leadership


指導的な役割に着いている従業員の構成では、男性79%に対して女性は21%。白人が72%と、多くの指導的立場に着いていることが分かります。白人とアジア系(23%)を合わせると、全体の95%を占めており、ヒスパニックや黒人は1%に留まっています。



▶︎ 2013-EEO-1-consolidated-report.pdf

Source:Google


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